×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

MX15306
2009/05/05
 平成15年3月、夜行高速バス京都線「茨京ライナー」の運行開始を前に導入された。二階建て車両の新車導入は、茨城中央交通としては初めてのことであった。これまで県央部発の高速バスには、JRバス関東がつくばセンター・東京線の間合い運用として東京支社所属の二階建てバスを一時的に使用することはあっても、定期便として二階建て車両が投入されることはなかった。もっともそれは恒常的に積み残しが発生する路線が存在しない、あるいは続行便での対応が可能だったためであった。
 乗車時間の長い夜行バスでは3列独立シートが採用されることが多く、それは格安プランを除けば必須とも言える仕様であった。しかし3列独立シートの場合、旅客一人分のスペースを広くとる必要があり、どうしても乗車定員が限られてしまうことになる。例えば一般的なスーパーハイデッカータイプの車両で3列独立シートを採用すると29名の定員しか確保できない。しかし、ダブルデッカータイプでは38名の定員を確保することができるのである。極端な例で言えば、旅客が30名いた場合SHDタイプの車両では続行便を出すことになり、交代要員を含めた乗務員4名に対し30名の旅客を運ぶことになる。それに対し、DDタイプの車両を使用すれば乗務員2名に対し旅客は30名、さらに加えて8名まで乗車させることができ、非常に効率の良い乗務員・車両運用が可能になることがわかる。「これにより可能となる経費削減分>SHDタイプとDDタイプの車両価格の差額」という形になれば、路線全体の利益率は上がることになる。そんな素人のどんぶり勘定のような予測を行った結果、専用車にDD車両を充当しての運行開始となったわけだが、現在では通年満席とはいかないまでも安定した利用客数を誇っており、繁忙期にはSHD車両による続行便が出ることもあるという。
 この「茨京ライナー」線での利益率アップの成功をばねに、その後茨城中央交通では昼行高速バスへの二階建て車両(4列シートタイプ/定員52名)の導入が少しずつ進められていくことになる。


 ◆一覧表に戻る